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バロウ2008バロウ2008


Vol.17
時空を超えてシッポん線路をたどる物語
~迷宮鉄道篇~
「バロウ2008」

2008.10.10-27(10/10,11,12,13,17,18,19,23,24,25,26,27)
※10/10-13は高橋茶太朗、怪我の為、休演となりました。

会場:明大前「築地本願寺和田堀廟所」野外特設劇場

前売:3,700円、予約当日精算:4,000円、当日:4,300円


Cast
不二稿京、高橋茶太朗、七海大洋、下総源太朗、保村大和、米澤美和子、井内俊一、阿野伸八、村田弘美、ほりゆり、本城ケイタ、桑原滝弥、尾崎宇内、救仁郷将志、宮崎敏行、森澤友一朗、蜂谷久美、特別出演/(青蛾館)野口和彦

Staff
作・演出・美術/不二稿京 音楽/寺田英一 音響操作/飯塚ひとみ 照明/石田道彦 殺陣/佐藤正行
受付/中田祐子、木下瑞穂、中村恵子 企画・製作/オルガンヴィトー
協力/白川淳敬、塔嶌昭三、アンドゥ、吉本昇、宮崎裕之(predawn)、本吉かおる
築地本願寺和田堀廟所、不思議地底窟 青の奇蹟
藤プロダクション、ワンダー・プロ、龍前正夫舞台照明研究所
演劇実験室◎万有引力、サーカス劇場、青蛾館、女道xxx、紅王国、P-BOX、劇団再生



INTRODUCTION
「遠くからそれはやってくる、脳の闇を跳ねまわる青ざめた馬たち(=悪夢)が。そんな夜には、都市のしじまを細胞の夢が徘徊するという・・・。」
脳のほとんどが眠り込んだ無意識化の時間、脳に指令を送る八十兆もの細胞に潜んだ遺伝された先祖の記憶の断片が甦り、それはときに肉体のある部分の痛みを伴う悪夢となって繰り返され、意識下で生活する人間の狂気や犯罪の引き金となる。
それこそいわゆる俗にいう先祖の血と呼ばれるもの、あるいは、宿業を背負って誕生してくると言われることの根拠であると設定し、細胞の見せる夢に支配され得たいの知れない孤独や不安、失望に心を覆われた人物らの葛藤を描いたのが、この作品である。



STORY
 皆の悪夢を見るために眠り続ける姉を木箱に入れ地下を徘徊する人々、細胞に潜む悪夢と不条理犯罪の関連を研究する学者、右腕の無意識の記憶に苦しむ元ボクサー、そして謎の連続放火殺人事件を追う3匹の刑事たち。これらの人々はそれぞれに細胞の見せる悪夢を辿るうち、やがて絡み合い、時を遡って17世紀の島原の乱へと終結して行く。



作者、不二稿京の前書き
「私どものタマシイにはシッポが生えている。」これは、何かの喩でもなく、抽象的な物言いでもなく、観念でもない。事実です。何故なら、それをこの両目で、真っ昼間、東京の新宿で、紛れもなく、しっかりと、それも沢山、見たからです。確かに、その時の私はボウッと物想いしておりました。肉体的にはゆっくり走る車の後部座席に深く腰掛け、かなり脱力しきって通りゆく窓外の風景を眺めておりました。「なんで人間は・・」と、ボンヤリと深く「いろんなヤツがいるんだろう・・」「なんで刺せるんだろう・・」「なんで死ぬほど殴れるんだろう・・」「なんで人の痛みが哀しくないんだろう・・」「なんで残忍なヤツが生まれてくるんだろう・・」・・・そんな時です!街ゆく人々の体から白く半透明な長~いシッポが生えていたのは!それはどこまでも深く地下に吸い込まれるように、繋がっておりました。おまけにそれは!おまけにそれは!すべての赤の他人が同一人物であるということを私に知らせておりました。「げぇっ!み、み、み~んな繋がっている~!」アイツも、コイツも、アレもコレも、ソコノおっちゃんも、あぉ!わ、私もぉ!!
(※注:私は生まれてこのかたヤク、及び幻覚剤の使用など一切経験ございません。)
今回の作品は全身八十兆もの細胞に潜む無意識下の記憶の話です。そうあの夢野久作著「ドグラマグラ」の胎児の夢のことです。ちょっと古いぜと仰らないで。私は知りたいのです。私どものタマシイのシッポがどこへ続いているのか。細胞の中に刻み込まれた長い長い血縁の記憶、それはたどれば進化の記憶にまでさかのぼるのでしょうか。

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