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「マーブル」 ロキ不二稿(ろき ふじわら)

マーブルは、アメリカンショートのミックスと思われる猫だ。
公園に迷い込んだか捨てられたかの若い猫で、私と茶太朗が通ると、
いつもミャアミャア鳴きながら足に絡みついて着いてきた。
もう子猫ではなかったので、餌をあげたが、家には連れて帰らなかった。
若いオスだと、なかなか皆と仲良くするのが難しいからだ。
そのうち、恋の時期が来て、メスを探してか、姿を見なくなった。
半年が経った頃か、見るも無残な皮膚病の猫が公園にふらふらしていた。
全身の毛は抜け落ちて、瘡蓋だらけの羊のようなやせ細った猫、
「ああ、これマーブルだよ!」
私はその脇腹にかすかにマーブル模様を見つけた。
「みゃあああ・・」、マーブルは私らを憶えていて、かすれがすれに鳴いた。
もう助からないと思えるほどの姿だったマーブルは、治療を受けてすっかり治って、
それから6年、茶太朗に可愛がられて暮らした。
私はというと、マーブルを叱ることが多かった。
どうしても、新参者のオスは部屋中にかけションをする。
仕方ないことなのに、腹を立て「マーブル!」と怒鳴りつける。
おとといの朝。
裏庭の猫トイレを掃除しに出た茶太朗が、「マーブルが死んでる!」と悲鳴をあげた。
ああ、マーブル、茶太朗に可愛がられて、いつも横に座っていて、きっと幸せだったよね。
ごめんね、マーブル。
「マーブル急逝」 高橋 茶太朗(たかはし ちゃたろう)
歩いていると、どこからともなく金木犀の薫りが漂ってくる季節となりました。 過ごしやすい季節なのですが、悲しいお知らせがあります。
猫のマーブルが突然死にました。 もともと近所の野良猫で去勢手術をしたり、ご飯をあげたりしていたのですが、疥癬という病気に罹ってしまい、顔なんかもう毛がぬけボコボコになっていて、酷い状態のところを保護しました。 成猫だったこともあり、治ってから一旦はもとの場所に帰したのですが、その次の日の朝、玄関の前で待っていて、開けると猛烈な勢いで中に飛び込んで来たので、そのまま飼うことになりました。
マーブルはアメリカンショートヘアーMIXで柄がマーブル模様なので、そのままマーブルと呼んでいました。 外人同士で気が合わないのか、ポンちゃん(ヒマラヤンMIX、既に他界)といつも喧嘩ばかりしていましたが、ごはんの時だけはお互い休戦モードになるらしく、よく同じ皿に顔を突き合わせて仲良く? 食べていました。 いつも舌を少しだけ出していて、一寸間抜けな顔になっていました。
そんなマーブルが突然死にました。先週の土曜日の朝、庭の片隅で不自然な格好で倒れているところを発見しました。それまでは特に変わった様子はなかったので、またあまりに突然なことなので、どう受け取ってよいのか・・・、ただ、その姿は明らかに死んでおり、既に冷たくなっていました。 脳梗塞とか心筋梗塞とかで突然死んだのでしょうか? 確かに最近痩せてきたなぁ・・・、だいぶいい歳になってきたかなぁ・・・、ぐらいには思っていたのですが・・・。
また、可哀相なことは、死んでから2日ばかり気づかなかったことです。 外には出れないので、交通事故や迷子の心配もなく、家庭内野良猫みたいなのも居るので、1日くらいは姿を見なくても、全然平気なので、気付いてやることができませんでした。
今になって思えば、ご飯の時には必ず姿を見せていたのに、その前の日は見ませんでした。 さらに可哀相なことには、日中は30度くらいまで上がる日が続いたので、口の中におびただしい数のうじ虫が発生しており、すでに腐敗が始まっていました。
せめてもう少し早く気づいてやっていれば・・・。本当に可哀相なことをしました。 安らかにお眠り下さい。天国ではポンちゃんと仲良くね。
「ツクツクボウシ」 塔嶌 昭三(とうじま しょうぞう)
いきなり涼しくなり秋が急に深まったようですが、ついこの間まで夏の延長でツクツクボウシの鳴き声がしていました。
昔から変わった生き物だなぁと思っていましたが、「その鳴き方に意味はあるの? 途中でやめられるの?」等とささやかな疑問を持っていたら、途中で中断してジージーいいながら飛んでゆくのを見た事あるので、それは可能なんだと思っていました。
そしたらこの前は、直近にツクツクボウシの声。声の主を探して近づいてみると、いきなりスピードアップで鳴き始めて「オシッ!ツクツクッ!!オシッ!ツクツク!!」
なかなか表現するのは難しいが、それは見事な高速鳴きでありました。
ウーン可愛いやつめ、来年も会おう!
「詩心は恋心」 水口 真光(みずぐち まさみつ) 詩的なもの、詩心のあるものに強く惹かれる。でも「詩」って、いったいなんだろうか。実はよく分かっていなかったりもする。
たまに「詩を書いてます」みたいな人と出会い、書いた詩を見せてもらったりすると、たいてい、なんか違うなぁと思うことが多い。
感情を言葉にしてただ吐き出してもやっぱりつまらなくて、言葉それ自体が持つ響きの面白さ、リズム、イメージの広がりとか、もっと色々あるんじゃないかと思う。
子供の頃、漫画を書くのが大好きで、好きな漫画家の絵を見るとドキドキして同じように書きたいと思い、一生懸命模写したものだった。それと似たような感覚で、いい詩とか面白い演劇の戯曲などに出会うと、その言葉を口にする、じっさい声に出して読んでみたくなる。つまりなんて言うか、全然考えがまとまらないけど、きっと僕にとって詩心のあるもの、詩とは、意味の正しさや論理の整合性、単純な個人的心情告白とも少し違う、もっと音楽に近いような、じっさいに「触れたい」と思うなにかがあるかどうかなのだ。
なんか全然説明できている気がしないので、ちょっと引用してみます。
『勝利ゆえに僕は歌うのではない、
勝利などひとつもないから、
ありふれた日光のため、そよ風のため、春の気前よさのために歌う。
勝利のためでなく僕としては精一杯やった一日の仕事のために。
玉座のためでなく、みんなのテーブルの席で。』[賛美の歌/チャールズ・レズニコフ]
引用だけではアレなので、かなり恥ずかしいけど自分も見よう見真似で創作してみようかと思います。いつものことながらかなり取り留めないけれど、今週はそんな感じで、では、また来週。
オハヨウとサヨナラとコンニチワをまとめて会えなかった時の為に君へ。
昔々のそのむかし、どこ吹く風の噂によるとスミスは都へ行きジョニーは戦場へ行ったのだそうだ、
それで僕が想うのは、俺はいったい何処へ行って何をすればいいのかなっていう、頭の中はそんな疑問ばかりなんだ。
ガードレールに腰をかけていたのは黒目がちなかつての少女、
僕はすれ違う何度も何度でも、
彼女はとても淋しそうに見えたのだけれど、或いはそう見えただけなのかもしれない。
まあたらしい涙は一山なんぼで売りさばかれ、瞬く間に屑かごの中へ。
本物の涙はいざという時の為にポケットのなかにそっとしのばせておくのだ。
彼女はとても淋しそうに見えたのだけど、でもただ、そう見えただけだったのかもしれない。
死にかけた夏の匂いがする夜に想ったいくつかのこと。
どこかで聞いた言葉と記憶のツギハギ、たわいもない言葉遊び。
オハヨウとコンニチワとサヨナラをまとめて会えなかったときの為に君へと。
「新・演出 誕生??」 梅田 喬(うめだ たかし)
オルガンヴィトーに
代表の 不二稿 京 以外に演出家が誕生するかもしれません!
その名は…
水口 真光(上の文章の人)!!!
オルガンヴィトーでは普段、「エチュード稽古」という短い台本を使った実践的な稽古をしています。
発表会もあり、いつもは 不二稿京 が演出し仕上げます。
しかし今回、私の班の演出を水口さん(上の文章の人)が担当することになったのです!
普段は自分の世界を持った知的で繊細な方ですが、芝居の話をするときは妥協の許さない鋭い指摘をされます。
時にはそれが本質を突き過ぎてグゥの音も出させないほどに…
しまった!もっと仲良くしとけばよかった!
水口さん(上の文章の人)優しくしてねっ。
これ、後日談も書く予定です。お楽しみに。
「結婚式」 黒木 翔(くろき しょう) 先週の土曜に友人の結婚式、披露宴に出席した。式は生田神社で執り行われた。生田神社での式は、となりの生田会館から新郎新婦を先頭に親族の方々、続いて友人などが列になって本殿まで歩いて向かい、それから結婚の儀が執り行われるといった具合に進行して行った。
先ず、皆で歩いて向かうのが、凄く良い。それが決め手で新郎新婦は生田神社を選択したようです。そして、袴いいですね。和装とっても素敵でした。彼は痩せているので、タオルを四枚も敷き詰められたみたいです。どうりで似合っていたわけだ。
そして、披露宴の最後、新婦の手紙。手紙を読んでいた最中マイクスタンドの絞りが緩かったらしく、マイクスタンドが下にゆっくり下がっていった、その時に新婦が手紙を読みながら新郎に目をやるのとほぼ同時に新郎が、さっとマイクスタンドに近づき、自然にマイクスタンドを上に上げ、絞りを握り、閉め、新婦にうなづき、また元の位置に戻った。
本当に偶々起きた出来事やったけど、とても、こころが温かくなった。
2人がホンモノなんだなと、思わせる瞬間でした。偶然起きた出来事だが、2人がこれから先、不確実なものも沢山あるが、それを楽しめるだけのものを持ち合わせてるってことの証明になった気がする。
俺もあんな2人になりたいと深く思いました。
幸せに。
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